禁断の補正板回し

先日から試験観測ばかりなのですが、どの画像も星が流れているのが気になっていました。追尾不良かカメラのミラーショックか?と思っていたのですが、ミラーアップしても変わりませんし、ライブビューで星像にポインタを当てて眺めていてもきちんと追尾しているようです。
??と思っていたのですが、PCの画面でちょっと暗めの星をライブビューで強拡大してみると、なんとなんとどの星も二重星に見えます。それは違うやろ、と思い当たるのは補正板の締め付け過ぎによる非点収差。今まで1等星とかの明るい星ばかりだったので気づかなかったのでしょう。きっとそれだと思って補正板のボルトを緩めてやろうとしたのですが、なんとすべて緩んでいます。緩むも何も補正板グラグラ。手でスルスル動きます。きっと以前も同じこと考えて緩めるだけ緩めていたのでしょう。このままじゃ埒が明かないので噂の補正板回しをしてみることにしました。話には聞いていたのですがやるのは初めてです。
ライブビューで星像を強拡大して表示させます。一等星とかだとやりにくいのでちょっと暗めの星。副鏡部分を手で持って回すとそれにつれて星像の形が変わっていきます。同時に画面から飛び出しそうになるのでハンドボックスで中心に戻しながらの調整。結局元の位置から180度程回した位置が一番星像が小さくなりました。光軸も合わせて終了。まだ完璧ではないですが、過ぎたるは及ばざるが如しですからこの辺で勘弁してやることにします。
テスト撮影したのがこれ。M71です。

ほぼ点像に写って極限等級も16等ちょっとまで写っています。これで良し。