第二次星取山調査

 と言うわけでまたまた行って来ました星取山。今回は前回目星をつけた東側のピークを中心に調べてみました。まぁ観測地跡の方は流石に難しいかと思いましたが、何か手がかりがあればな、と言うことで。
山頂の北側はやはり大きく切り取られています。

それでも色々見ていると未だ残っている山頂の方に石組みを見つけました。長さ4m。石垣の跡と見れば見えないこともないです。でもまぁ観測地跡ってことは無いでしょう。切り取られて崖になった箇所と平行ですから、良くて高射砲陣地の跡だと思います。何の関係もないかもしれません。

そこで、今度は南側斜面の方を調べてみました。すると、凄いものが見つかりました。1947年の航空写真にも写っている深い溝です。防空壕か弾薬庫じゃないかと思っているのですが、対空戦闘をする高射砲陣地が爆撃の時に地下に退避するってこともないでしょうから弾薬庫じゃないでしょうか?で、最初写真に5箇所写っている中の真ん中の溝に出くわしました。そこは幅1.8m、深さ1.5m、長さが約10mほどのものでした。こんなもんかと思っていたところが大間違い。その後の4箇所の溝は巨大なものでした。大きすぎて測れないほど。幅3m、深さ8m、長さ30mほどはあったでしょうか。

奥の方は深そうだったのですが、一人では危険なので入ってみることは断念しました。酸欠にでもなったら洒落になりません。

南側の高射砲が置かれていた掩体の跡でもないかと探しましたが、付近は墓地になっており跡形も無し。
 遺構は見つかりませんでしたが、山頂自体は削られていません。頂上付近から東側は電線沿いに切り開かれた所から僅かに眺望がききます。やはり唐八景が見えています。1874年に上野彦馬が写した写真(id:ugem:20140511)と同じようにみえるアングルは無いかと色々探します。木立の間なので分かりにくいのですが、こんなもんじゃないでしょうか。

と言うわけでダビッドソン一行はこの場所で観測をしたと言って良い・・・かな?

最後に、その星取山を唐八景から見たところです。