観測

 短周期食変光星のRZ Casが24時頃極小との予報だったので久しぶりにやってみる。1年ぶりくらいか。この星は公転周期が1.2日で通常6.2等級なのが伴星が主星の前を横切る食の時7.7等まで暗くなる星だ。変光が分り易いと評判の星でもある。
 開始したのは22時半頃。すでに6.5等になっている。他の星の観測もやりながら10分に一回ペースでやる予定。見る度に減光して行く。24時14分に7.9等で目測したのが一番暗かった。おそらく極小もこの頃だろう。復光して行く後半は雲が出てきてペースもバラバラになる。一定時間での観測は出来ず雲間がカシオペアに来た時を狙っての観測だ。25時過ぎ雲が厚くなって来るまで追い掛ける。6.9等まで復光した。後は観測報告をVSOLJ-obsに投げれば、神奈川の永井さんが光度曲線と観測から求めた極小時刻の予報とのズレ(O-C)を出して下さるだろう。
 実は眼視での食変光星の観測の目的はこの(O-C)を求める事にある。予報とずれると言う事はその連星系の質量の割合が変わっていると言う事だ。つまり伴星から主星へガスが流れ込み主星がますます重く、伴星がますます軽くなり公転周期が変化して行く。その様子を公転周期の変化から求めるのだ。
 まぁその辺は専門家にお任せして我々はせっせとデータ集めに励む事にする。今年2回目の食変光星の観測。次は何をやろうかな(^^)
 他の星もやったのだが途中雲が多くなりあんまり出来なかった。全42目測。内RZ Casが24目測。