自衛隊

自衛隊の幹部の階級は将・佐・尉とあって、例えば海上の尉官なら一等海尉、二等海尉とか言います。よく「日本も普通に大尉とか中尉とか呼べば良いじゃないか〜。」という人が居ますが、そんな奴はアホです。
アホの産経新聞はしれっとこんなこと書いています。

幹部自衛官のうち、最も下の階級が「尉官」、つまり1尉、2尉、3尉だ。一般的な軍隊でいえば、大尉、中尉、少尉にあたる。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170607-00000519-san-pol

んな訳無いだろう。一般的な軍隊の人、例えばアメリカ陸軍のcaptainにIs your grade a taii?と聞いても??と思われるだけです。当たり前です。そんなこと聞く人いないでしょうが。
captainの日本語訳は大尉ではなく一等陸尉でしょう*1。そもそも大尉なんて階級は70年以上前に無くなっているのですから現代の階級の訳に使うべきではないです。captainなら一等陸尉です。カダフィ大佐カダフィ一佐。ナセル少佐はナセル三佐です。
大体テレビや新聞などが外国の軍人の階級の訳語に旧軍の階級を使うからおかしくなるんですよ。階級なんて国によって時代によって千差万別なんですし、訳語は飽く迄も「〜に相当する」位の意味しか無いのです。自衛隊だって既に旧軍に匹敵する歴史があるのですから少しは慣れてやって下さいな、皆さん。

*1:ややこしいことに一等海佐等の場合もあるが