タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星が意外と暗い件

タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星が6等にまで増光していて、しかも北天にいて一晩中見えるとのことです。彗星って明け方ばかりなので縁が薄いのですが、これは見てやらなきゃいけないでしょう。
というわけで位置を調べるとα Draの直ぐ側。6等なら星図なんか要らないか、とは思いましたが念のために印刷して準備。PCの画面だと暗順応が無くなりますからこういう時はやはり紙の星図が良いです。
で、10×50を向けてみますが・・・居ません。??と思ってずっとみていると微かに見えてきました。大きく拡散しています。だからですかね。26×100ベリサリウス号に切り替えてやると、多少見やすくなりますがやはり大きく拡散しています。全然つまらないです。M101を拡大したみたいな感じ。比較のためにM51にも向けてみましたが、こちらの方がよっぽど明るいです。空の暗いところならもっと良く見えるでしょうね。
で、観測です。最初前日にやったSDSS J131432.10+444138.7を追いかけました。しかししばらくすると望遠鏡がぜんぜん違う方向を向いているのに気が付きました。画面を見るとぜんぜん違う写野。??と思って撮影した画像を順番に見ていると開始3分くらいから視野が南に動きはじめて、全く違う場所を向いていました。10度位動いたみたい。きのうから色々おかしいです。
で、気を取り直していつものOVBoo。こちらはちゃんと朝まで追いかけてくれました。

光度曲線が凄いことになっています。スーパーハンプのピークに丁度食が重なっているみたいですね。