温度差

ディズニーがやらかしたらしいです。よりによって8月9日長崎原爆の日の今日ツイッターで「A VERY MERRY UNBIRTHDAY TO YOU」を「なんでもない日おめでとう」と訳してしまって炎上したのだとか。
まぁ「お誕生日じゃないけどおめでとう」とでも訳しておけば何てことはなかったのでしょうが、これはいけません。ディズニーのツイッターの担当者さんとすれば、あえて原爆の日にぶつけてきたという意識は恐らく無かったことでしょう。きっと何の気なしに訳して*1、ツイートしてしまったのでしょう。言うまでもなく8月9日は長崎原爆の日として犠牲者を悼むとともに、二度と核爆弾が使われないよう祈る日でもあります。
「言うまでもなく」とは言いますが、恐らく被爆地長崎(と広島)と他の地域ではかなりの温度差があるんじゃないかという気がします。ここ長崎では毎年夏になるとテレビや新聞では数多くの特集が組まれ、当時の惨状や生き残った方々の苦労をこれでもかという位に知ることが出来ます。原爆手帳を持った方も沢山いますし、今でも新たな交付を求めて努力している方々もいます。私など小さい頃から見聞きしていますので、そんなのは当たり前の事です。しかし、実はそうではないのでしょうね。例えば、うちの娘は高校は長崎市外の学校に通っていたのですが、平和教育が微温すぎると憤っていました。もっとちゃんとやらんばいけんさ!と。県内でそれですから、県外だと推して知るべしです。
長崎でも被爆者がだんだんと少なくなり、いずれはいなくなってしまうわけです。それによって被爆体験の風化が懸念されています。世の中で一番恐ろしいのは無関心と付和雷同です。耳障りの良い、威勢の良い言葉には皆さん直ぐに騙されてしまいますよ。最近でもあったでしょ、郵政民営化!とか政権交代!とか。

*1:て言うか、沢山あるストックの中から偶々それを選んで