カシオペア座R

 みんなで見よう秋の変光星キャンペーン2014対象星の二つ目はカシオペア座RことR Casです。発見は1,853年イギリスのポグソンによるものです。ポグソン・・・ポグソン・・・と考えてみるとこの人って6等星を1等星の100分の1と定義したあのポグソンさんですよね。いやぁこんな所でお会いするとは。
 GCVSによると光度4.7等〜13.5等 周期430.46と1年2ヶ月も有ります。スペクトル型はM6e〜M10eだそうで、極小時にM10eと最も赤くなります。もっとも13等ではいくら赤いと言われても困ります。そんなに暗かったら色なんか分かりません。いや、わかるかな?wikipediaによると距離は348光年、直径は太陽の500倍だそうです。デカイな。でもこれって極小の時に測った奴?暗いから大変だったでしょう。測るといえば1996年の論文ということで、ロシアの6m望遠鏡でスペックル観測をしたら観測波長714nmで42.3mas×55.6mas、700nmで33.3mas×38.7masと随分平べったかったと言うのが出てました。デカすぎてブヨブヨなのでしょう。
 こちらもAAVSOによる最近の光度曲線を貼っておきます。周期が長いので1000日分。

今9等台半ばのようですね。VSOLJによる次回の極大は11月26日です。光度曲線を見ると前々回は5等台前半までの中々の極大だったようです。これに対し前回は6等台後半。ミラ型の極大光度のばらつきは大きいので今回がどのような極大になるか楽しみです。
 観測用星図はR Aqlと同様AAVSOのVariable Star Plotterで作るのが良いでしょう。そして導入には我らの平沢星図
 R Casに行ったらその5度ほど北にいる散開星団NGC7789を忘れないようにしたいです。今回は双眼鏡ですから見えるのはうっすらとした光の塊。しかし大口径で見るこの星団は微光星の集まりに圧倒されること請け合いです。ぜひお見逃しなく!あ、R Casもね。