スピーカーエッジを交換したよ

 備忘録を兼ねて
 最近なんだかステレオの音がスカスカになってきました。昔はこんなんじゃなかったよなぁと思っていたのですが、ふとスピーカーのネットを外してみて驚いたこと驚いたこと!ウーファーの外周がボロボロになっています。しかも埃だらけで汚いのなんの。


 グーグル先生に聞いてみると、そこはスピーカーエッジと言って、永年使っていると劣化して割れてしまい、そこから空気が漏れるので低音が出なくなるそうなのです。しかし補修が可能で、補修パーツも多く出回っているらしいのでした。それなら私も一丁やってみるかと調べてみます。エッジも自作される方もおられるようなのですが、ちょっとそこまでは・・・と言うことでこちらの販売店から補修キットを購入しました。左右2台分のエッジ2枚に専用ボンドのセットで3980円。たしか5000円で買ったスピーカーですが、しょうが無いです。材質は純正のウレタンではなくラバー。ウレタンのほうが柔らかくて音的には良いらしいのですが、ラバー方が長持ちするらしいですから、こっちで良いでしょう。細かいことは言いません。有難いことに届いた補修キットには交換方法の詳しい解説が付いていました。痒いところに手が届くような丁寧な解説です。
 まずスピーカーの箱*1からスピーカーユニットを取り出します。タッピングで留めてあるだけですから簡単に取り出せます。ユニットには電線がコネクターでつながっていますから引っこ抜いて取り外します。

取り外したユニットです。汚いぞ。

後ろには円柱状の鉛のブロックが張ってあり、重いです。振動防止でしょうね。回りには吸音材なのでしょう、綿が巻き付けてあります。

作業開始。先ずは古いエッジを全て除去します。

接着剤で貼り付けてあるエッジをこそいでいきます。スクレイパーやカッターの刃等色々使いましたが、一番やりやすかったのは彫刻刀でした。平刀。

コーン紙の裏もフレーム側もピカピカになるまでひたすらこそぎ落としました。
次に新しいエッジを貼り付けます。

エッジに専用ボンドを塗り、半乾きになるまで待ちます。

コーン紙の裏にも同じように塗ってやります。

貼り付ける時は乾かない内に中心を合わせます。コーン紙の何処を押しても周りに接触しないような位置にエッジを張らなければいけないとの事でしたので、注意しなきゃなぁと思いつつも取り敢えず適当に合わせたら、特に何処も当たらないので良しとします。

出来上がりがこれ。上手く出来たようです

 翌日まで乾燥させて、最後に箱に組み込み完成。早速音を出してみます。が、あんまり変わらないような気がします。そりゃ話が違うぞと、またグーグル先生に聞いてみたら、どうやら慣らしが必要らしいです。エイジングとかブレイクインとか言うのだとか。100時間とか200時間とか言ってますよ。そりゃまた気の長い話で。
という訳で無事に出来上がりました。これで後二十年や三十年は持つでしょう。(^^)
 で、一ヶ月ほど経った今日此の頃、以前のように低音がしっかりでているような気がします。気がするだけかも。

*1:エンクロージャーと言うらしい