遅ればせながら変光星観測者会議の事等

 12・13日は京都花山天文台で恒例変光星観測者会議が行われました。出席者は20名ちょい。最も遠方の参加が私でした。
 発表はそれぞれ興味深いものでした。特につくばの斉藤(Smy)さん*1が発表された眼視観測からケファイド型の変光周期の変化を検出すると言うもの。精密な観測にはすっかりCCD等が使われるようになり、眼視観測は重視されない昨今です。しかし長期の観測を行う事により星の進化に関わる変化を捉える事が出来ると言う事には大きく勇気づけられるものがあります。
 それと岡山の今村(Iak)さんのデジカメ測光について。最近密かにデジカメで観測しようかと思っているので、大いに資するものが有りました。G画像の取り出し方とか測光の仕方とか今度教えてね。
 二日目は京都産業大学の新井さんの招待講演。産大の新しい神山天文台の1.3m「荒木望遠鏡」のご紹介と新星観測についてです。新星ってまだまだ分からない事だらけなんですねぇ。私も記念観測だけじゃなく継続的に追いかけなきゃいけないみたいです。
 会議終了後は花山天文台と神山天文台の見学会が行われました。私は時間の都合で花山天文台だけ。花山天文台は古い天文台だけ有って流石に歴史の有る望遠鏡だらけなのですが、ちょっと歴史有り過ぎです。一番大きい45センチ屈折は観測には使用せず、観望会用だそうです。

一番面白かったのが太陽館と言う建物全体が望遠鏡になっている太陽望遠鏡です。70センチのシーロスタットを使って望遠鏡本体でもある建物内部に光を導入して太陽を観測するものです。この写真はその鏡の一部。どの部分かは忘れました。

これは実際にスペクトルが映しだされる部屋で,そこに並んでいる鏡を移動させて必要な波長のスペクトルを観測装置に送り込むらしいです。この部屋は暗室兼倉庫になっていて望遠鏡の残骸やらパロマー写真星図や古いシュミットカメラの写真原板なんかが沢山置いてありました。一枚貰って帰っても分からないと思います。(゜゜;)\(--;)

そうそう、二日とも京都の国際光器さんがお見えになり,懇親会では大変お世話になりました。みなさん国際光器でなんか買ってね。

*1:なんと私と同い年だそうです 本当は脈動星の専門家なんですってよ