極限等級

 meinekoさんが極限等級の事を話題にしておられました。(id:meineko:20090412:p2)
 あちらはCCDでの話ですが,ウチは眼視の方。眼視での極限等級ってのも一筋縄ではいかないです。極限等級には公式が有って
極限等級=1.77 + 5 log D(mm)
で表されます。
エクセル先生に我家の機材の分を計算してもらうと
5cm 10.3等
10cm 11.8等
12cm 12.2等
25cm 13.8等が極限等級だそうです。ちなみにすばる望遠鏡だと口径が8.2mで8200mmですから21.3等まで見えるようです。すげー。
 それはさておき,この公式だと数字は随分控えめですねぇ。実際には射出瞳径の大小で随分変わってきます。瞳径が大きいと空が明るくて微光星が埋もれてしまいます。逆に高倍率にしすぎるとシーイングが悪い時星像がふやけて,微光星の光が薄められて見えなくなります。
 小さい口径ではあまり追求した事は無いのですが,25cmシュミカセだとモニターばっかりやっている関係で極限等級には敏感です。私はレンズを山のように使っているUW8.8mm300倍を常用にしている訳ですが,肉眼で4〜5等見えている我家だと普通14等台です。条件が良いと15等台までいけます。条件の良い観測地に持っていくともっと伸びます。今の所最高は16.9等。AL Comの直ぐ脇の星です。16.9等と16.7等が並んでいるのですが,白木峰であっさり見えてびっくりしたのを覚えています。白木峰って大して暗くないですから最高の条件だともっといけるでしょう。そうそう、思い出しました。以前所有していた15cmマクストフニュートンは、その鋭い星像と高いコントラストで微光星も非常に見易かったです。我家から14等台もいけてました。
 一方接眼レンズを構成レンズの少ないコーティングの良い奴にしてやると一段と良く見えます。0.5等位は伸びる感じ。私も普段は使いませんが,ここぞと言う時は笠井のOr9mmを使います。ちょっとドーピングした感じで良い気分です。(^^)ただ視野が狭いのが難点。
 意外と気にならないのがレンズの汚れ。我がUW8.8は滅多に掃除なんかしないので明るい所で見るとかなり汚くて嫌になるのですが,微光星を見てる分には殆ど気になりません。惑星を見る時には激しく気になるレンズの汚れですが,なんででしょうね?