M2V11

 と言うのは球状星団M2にあるRV Tau型の変光星です。以前京都大学の某研究者氏にご紹介を頂いて観測メニューに入れています。と言うのも球状星団は望遠鏡のアライメントを取り直す時に同時に観測出来るので丁度良いのです。球状星団は星が何十万個も集まっていますからその中に変光星も多いのですが、ほとんどは十何等、それも後半の方の暗い物ばかりです。M2V11はその中では明るい方で極大12.5等、極小14.0等、周期67.1日です。
 何故にいきなりM2かと言うと、昨夜ネットで色々と球状星団の写真を見てたらこの星が写っているのが有ったので。他の写真はどうなんだろう?と探してみると、ありました。明るさが違って見えます。矢印の先の星がM2V11。上の写真では隣の星よりかなり明るく見えますが、下の写真ではちょっと明るい程度にまで暗く見えます。勿論撮影条件*1が違うでしょうから一概には比べられないのですけど。上が北になるよう向きをそろえてます。写真で見ると星団の中に埋もれているように見えますけど、望遠鏡で見えるのは中心の濃い所だけです。ですから光芒の端っこに浮かんでいるように見えますから同定は楽に出来ます。
 もっと明るい奴だとM5に11等台のがいます。こちらはケフェイド。あとM68には極大10.2等になるミラ型がいるようですが、私は見たことありません。(^^;)

*1:フィルターとかなんとか