水滸伝その後
この間読み始めた北方謙三の水滸伝です。
どうにも違和感が有りまくりです。読んでいてお尻がムズムズするような、座り心地が悪いような、なんとも言えない感じ。これは水滸伝を題材にして全く新しく書かれた小説なんだと、分かってはいるのですが、どうもダメです。みんな真面目過ぎ。何かといえば志、志とうるさいです。もっとリラックスしなきゃ。酒呑んで暴れろ。仲間を同志同志と対等な仲間と思っているみたい。そんなことないでしょ。中国は序列社会。席順が命なのですよ。原作(?)でも事あるごとに序列を再確認してるんです。対等の同志なんかあるわけないじゃないですか。今2巻目に入ったところなのですが、あろうことか武松が潘金蓮に恋焦がれるあまり手篭めにしてしまうという、なんともトホホなお話になっていました。しかも潘金蓮はその罪を一身に背負って自殺してしまうという健気な女に描かれています。もうついて行けないかもです。
- 作者: 北方謙三
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/11/17
- メディア: 文庫
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