水滸伝

 中国の四大奇書の一つに水滸伝があります。ご存知宋江を首領とする山賊が梁山泊に集結し、時の朝廷に反旗を翻し、後に朝廷と共に侵入してきた女真族の金と戦うというおはなし。遥か昔に吉川英治の新水滸伝とかで読んだことがあります。この水滸伝をハードボイルド小説で有名な北方謙三が書いたということは風の噂で聞いていました。で、今回読んでみようかなぁと挑戦です。
 ところがですよ。元の水滸伝とは似ても似つかぬ小説になっていました。いきなり出てきた花和尚魯智深は陽気な大酒飲みの暴れん坊ではなく、なにやら革命を起こすべく地下組織を構築するために諸国を巡る宋江のエージェントと言う役回りです。すんげーハードボイルド。1000年前の中国人にはとても見えません。大正昭和の頃の共産党の秘密党員みたい。(^^;
 今読み始めで3章目辺り。王進が九紋龍史進に棒術を伝授し終わったところ。このまま読めるか自信ないです。武十回辺り(に相当するところ)は読んでみたいところですが・・・。

水滸伝 1 曙光の章 (集英社文庫 き 3-44)

水滸伝 1 曙光の章 (集英社文庫 き 3-44)