双眼鏡列伝巻十三 Kenko 8×42DH

 ケンコーと言えば双眼鏡業界では100倍ズームやらルビーコートやらでキワモノと言うか、悪徳メーカーと言うかすっかりイメージが地に堕ちた感のある会社です。しかしその一方写真用のフィルター等では有名な会社。天体望遠鏡だってあのスカイメモを永らく販売し続けていますし、過去には多くのちゃんとした望遠鏡もラインナップしていました。
 そんなケンコーが出している高級機種がこの8×42DHです。定価が11万なんぼと自信満々の価格設定。スペック的にも立派なものですし、重さが850グラムもあると言うことはちゃんとしたガラスを使っているのでしょう。しかしケンコーです。そんなお金が出せる訳ないです。と言うわけでその後は記憶の片隅の方に追いやられていました。そんな或る日、私はたまたまアルコールの入った状態で何気に「価格.com」の双眼鏡のところを眺めていました。ふと気づくとあの8×42DHが5万なんぼで売られているじゃないですか。勿論新品。おお!判断力の無い私は思わずポチっとやってしまいました。(゜゜;)\(--;)
 まぁ後で嫁はんに怒られた*1事は言うまでもないのですが,やって来たこの双眼鏡、実は結構良いです。視野のクリアさや解像力は倍率は違いますが,ポロ式双眼鏡の雄フジノンのFMT10×50に引けを取りません。また同じスペックのニコンの8×42HGとも良い勝負をしています。この間又見比べをしたのですが,以前は良い勝負していたのですが、今回なんだかケンコーの方がキレがありません。??と思って良く見ると接眼レンズに油が付いていました。掃除したらやっぱり良い勝負。(^^)中心軸が前後に分かれたデザインの為非常に持ち易いのも良い感じです。ただ全体的に安っぽく見えるのはやっぱり偏見でしょうか?(^^;)

*1:クレジットカードの明細でバレた