読了

モンゴル帝国と長いその後 杉山正明
著者の杉山正明教授は遊牧民族が世界史に果たした役割を積極的に評価する考えをお持ちの方です。前著「中国の歴史08 疾駆する草原の征服者」でもその過激な論調に面食らいつつも大変感銘を受けたものです。その続編とも言うべき位置づけの本書。
 筆は滑りに滑って痛快無比なのですが、面白かったのが巻末の用語解説。マルコ・ポーロとイブンバツータと言う二大人気旅行者を捏造と一刀両断にしている事。マルコポーロはともかくイブンバツータは良いんじゃないの?

モンゴル帝国と長いその後 (興亡の世界史)

モンゴル帝国と長いその後 (興亡の世界史)

この興亡の世界史シリーズですが、次回の配本は5月だそうです。待ち長いなぁ。