2006年の変光星業界を振り返る その1

 今年も残す所後わずかです。今年の変光星界を振り返ってみましょう。

再発新星RS Ophの増光

 今年のNO.1はやはりこれでしょう。へびつかい座RS21年ぶりの増光です。2月ですから明け方の空ギリギリ昇って来た所を金井さん成見さんという二人のベテラン観測者が捉えられています。私も普段はやらない早朝の観測もやってしまいました。それ位凄い事。夏場まで減光して行く過程を捕らえる事が出来ました。極小になった所まで。それ以降はとなりの屋根に隠れてしまって追跡出来ず。来年は平常光度に復帰してるかな?

変光星

 今年も沢山やりました。去年より沢山やった様な気がします。その中で3月にやったHS Hyaですが、Ngaさんが出しておられる予報の中から何気なく選んだ星だったのですが、0.5等減光するはずが0.2等ほどしか減光せず、しかも予報からだいぶずれていて焦ってしまいました。その後CCD組の皆さんが引き継がれたのですが、あれってどうなったんでしたっけ?

新星

 今年は新星は少なく無かったですか?
 2月のいて座新星に4月のへびつかい座新星にはくちょう座新星くらい?この内へびつかい座の奴は眼視による発見ですよ!変光星観測中の発見と言う事ですから大したものです。はくちょう座新星は発見当初は夜中の天体だったので見ないでいたら最近になって再増光する等挙動不振な動きを見せています。はくちょう座がシーズンに入ってもついつい巡回リストに入れないでいたのです。なんでもVSOLJの眼視観測は全然無いとの事。あぁゴメンなさい西村さん。