HT Cas

食のある激変星で、しかも増光が激レアなUGSU型なこの星です。図書館で今月の天文ガイドを眺めていたら2010年の増光時の私の眼視による連続観測の結果が紹介されていました。すっかり忘れています。その時の結果がこれ。

1分おきに目測したようです。一分ごとに0.1等減光&増光するという凄まじい変光っぷりですね。食の開始から終了までわずか40分。前半に一時増光しているところがきっとスーパーハンプなのでしょう。同じように急激な食がある激変星にIp Pegがあります。この星もこんな感じの変光。
激変星の食は増光時にしか食の観測はしにくい*1のですが、普通のアルゴル型の食変光星にHW Virってのがあります。この星は10等台後半あたりを常に変更しているのですが、食に入るとに急激に減光&増光します。11.4等位が極小光度です。明るいですから10センチ位の望遠鏡があれば楽勝です。こちらは普通に何時も明るいですから予報を調べてから見に行けば何時でも見ることが出来ます。見る見る内に暗くなり、見る見る内に明るくなるのが実感できるでしょう。これはCCDでBフィルターでの測光ですが、30数秒おきの観測でこれです。

予報はこちら。JST表示です。
http://www.as.up.krakow.pl/minicalc/VIRHW.HTM
主極小の「pri」の時間の前後30分も見ておけば良いでしょう。通常は数分おきで良いのですが、一旦主極小に入ると目が離せません。30秒おきに目測したいです。一つの目測をしたらすぐに次の目測に入るくらいの勢いが必要です。

で、ぜひ目測して報告して下さい。
P.S.
確かにVSPには比較星出てませんねぇ。取り敢えずAAVSOのAPASSのV等級を載せておきました。眼視等級はこれじゃないと思いますがどうすればよいのでしょう?

*1:勿論平常光度の時も食はあっていますが、暗いです。