いるか座はいるか?

 さて、色々ごたごたしている間に皆さんご存知の通りいるか座新星が山形の板垣さんによって発見されました。14日のことです。早速翌15日から私も目測できました。
15日 5.5等
16日 4.4等
17日 20:31 4.9等、23:58 5.1等で目測です。
雲が多くて苦労しましたが、何とか双眼鏡で見ることが出来ました。雲さえなければ肉眼で余裕で見えてたのに。
昨夜から減光開始か!?と思われたのですが、海外での観測では今朝方からまた再増光し始めたようです。

光度曲線の中で観測がまばらな時間帯は日本が夜のところです。欧米の観測者の密度の高さが伺えます。まぁ日本の観測はVSOLJに行くのが多いわけですが、やはり数ではかないませんね。
こんな条件の良い肉眼新星は一生の内でもそう何度も見れるものではありません。どんなに珍しいかというと、あまりの珍しさに写真の投稿なんかやったことのないこの私が、35SCの直焦点で写した新星の写真をアストロアーツに投稿してみた位珍しいです。(゜゜;)\(--;)京大の某研究者氏によると日本で簡単に見ることのできる明るい新星としては、あの1975年のはくちょう座新星V1500 Cyg以来なのだとか。
そんないるか座新星出現を記念してVSOLJでは「いるか座はいるか?」キャンペーンが緊急開催されることになりました。まだ工事中の所も多いのですが、ゆくゆくはあんなことやこんなことも出来るようになるらしいです。
と言う訳で皆さんこんなレアな現象をぜひお見逃しなく。

新星をご覧になる方は、折角ですから目測もしてみて下さい。観測方法は例えばこちらのページ。面倒くさいとお思いの方はキャンペーンページにリンクししてある星図に比較星の明るさがたくさん書いてありますから新星と見比べて同じ明るさの奴を新星の明るさにすればよいのです。或いはあの星とこの星の間くらいとか。それでも間に合います。良かったら是非報告もお願いします。面倒臭かったらここのコメント欄に記載されるだけでも良いです。私が報告を代行させていただきますよ。
或いはデジカメをお持ちの方は写真も撮ってみてください。できれば「RAW」画像が良いです。これだと精度の高い観測結果が得られます。これも良かったら報告をしてもらうと助かります。日本で、世界で、今この瞬間晴れているのは貴方の上だけかもしれないのですから。