ベートーヴェン

 私昔っからベートーヴェンって嫌いでした。重々しくって、仰々しくって、なんか嫌だったのです。特に交響曲第5番運命。あの冒頭第一主題の「ジャジャジャ ジャーーーン」と言うのがダメでした。
 で、昨夜帰宅時たまたま車で帰っていて、NHKのFMをつけたのです。するとどうやらコンサートの生中継でベートーヴェンの第5をやるみたいなのです。えぇぇ・・・と、どよーんとした気分になってきました。だって運命なんですもん。NHK音楽祭なのだとか。オーケストラと指揮者は聞き漏らしたのですが、ドイツの何とかというところ。普通なら他のラジオにでも切り替えるところですが、何気に聴き始めたのです。すると例の冒頭のジャジャジャじゃーんですが、やけにあっさりしています。小編成のオーケストラなのでしょう、演奏もカーステレオのしょぼい音響なのに一つ一つの楽器がしっかりと聞こえてきます。あれよあれよと聴いているうちに無事4楽章まで終わりました。あっという間の30分。運命・・・良いやん!なんだかいっぺんに好きになってしまいました。今まで嫌っていたのは何だったんだろう?って感じです。(^^)
 調べてみると昨夜の演奏はドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団、指揮パーヴォ・ヤルヴィとのこと。早速「運命」のCDを仕入れてくることにしましょう。