すばる望遠鏡で眼視観測

 すばる望遠鏡では勿論眼視観測はしない訳ですが、これまで唯一度だけ行った事が有ります。ま、観測ではなくて観望ですけど。それは開所式でお披露目のとき紀宮清子内親王殿下(当時)に覗かせる為に行ったものです。この間図書館に買ってもらった「日本の天文学の百年」のコラムに担当者の方が当時の事情を書いておられました。
 使用したナスミス焦点は焦点距離103,320mmだそうですが、1/2の縮小レンズ系を入れたとの事ですから半分の約50mにしたのでしょう。倍率3000倍だったそうですから接眼レンズは17mmくらいですかね。瞳径は2.7mm。3000倍で眼視で見れるってのは物凄くシーイングが良いのでしょうね。
 対象天体はM13、土星状星雲ことNGC7009それにNGC7331だったそうです。NGC7331は渦がよく見えたのだとか。おお、羨ましい。一度で良いから覗いてみたいもんです。眼視だと極限等級はどれくらいいけるんでしょう。22〜23等位でしょうか?きっとM31やM33の恒星も分離出来ますよね。

日本の天文学の百年

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